⑩検察庁到着~仮監同行室まで
3月2日水曜日 9時過ぎ
名古屋地検最寄りの名古屋高速「丸の内ランプ」を降ります。
道中は、田舎の留置のが楽だよ~とか趣味の話とか、今日の流れを聞きます。
目の前に名古屋拘置所を見ながら名古屋地検に入ります。
っと思ったら道を間違えて側道へ。。。。
あの周り結構道が狭く、一度間違えると幹線道路に出なきゃならず、四苦八苦してました。(笑)
15分ほど遅れて地検敷地に入ります。
その小窓があいてる所が「出口」です。バス止まってるでしょ?(笑)
東口が入口ですのでそのバン2台の左手(北側)横から抜けて東側に回ります。
入口の構造はほぼ同じです。
門の前に止まると、カメラが付いているのかエンジン音聞きつけるのかサッと郵便ポストみたいな開口窓から職員が確認し、手動で鉄門を開けてくれます。
ゆっくり中に通ると、日によって違いましたが、この日10名ほど職員が居ました。
基本外からしか車のドアが開きませんが、大声でなんや言ってます(笑)
凄い勢いで扉をあけると、ささっと2列目シートを倒し、
「はい出てきて!」と全員にため口です。階級が上なのか知りませんが、全員こちらは敬語です。
降りて立った瞬間「はいおはようございます!!!!」みたいな挨拶から、手錠とロックの確認です。
即消毒を行い、検温を行い、金属探知です。
「金探よし!!!!」「腰縄よし!手錠よし!ロックよおおおおおおおし!」
と太いでかい声でさけんでいます。
私が捕まった時、コロナ真っただ中です。日本中で大声出していいのはここだけだったでしょう(笑)
そういえば冬なのに彼らは上着を着ていません(笑)
白いワイシャツのみです。
とりあえず全員ガタイが良い。
皆腕に「集中護送」と書いた腕章をしています。
文字で書いてますから長いですけど、これ総じて1分ないですからね。
手際すばらしいですよ。(笑)
「じゃあいこうか。」と集中職員、私、戒護員の順で歩きます。
階段を降りて地下に行くんですが、手前で、
「身柄降ろしまー--す!!!!新件単送!!田舎署7番!!」
もうすごい怒鳴り声ですよ(笑) 無線使えよって思うレベルです(笑)
階段はお察しの通り、全く日差しも入らない薄暗い外階段です(笑)
雨でも降ったのかって位湿ってます(笑)
降りるとまた役所によくある鉄の扉です。丸ノブの(笑)
ここで建物の中に入ります。
入ると、また「身柄通ります!!!!新件単送!!田舎署7番!!」
もっと奥の方から「どうぞー--------!」と返事がきます。
通路なんですが、右手に「拘置所控室」みたいな部屋もあります。
さっと歩くとまた鉄の扉です。
常に鍵がかかっているので、開錠前には「かいじょおおおおおおおおお!」の怒声と、壁向いて待てがあります(笑)
入ると、基本ドア枠にアコーディオンカーテンが閉めれるようになった部屋?
区域が左右に4つ~6つくらいありました。
突き当りに番台みたいな所もあります。
すると今回は小部屋みたいな7番室に放り込まれました。
こんな感じですかね。
部屋は留置場並みのスペースに
まあまあ広いですし、トイレは個室です。
ウンコ臭いなんて東京地検?みたいな事はありません。
ベンチも長椅子ではなく個々の席です。
ぼんと放り込まれると、
一旦戒護員と中に入り、腰縄をほどいて被疑者ベストの袋に入れます。
僕が座ると戒護員が外にでます。
集中の職員が体調の確認をしてくれ、日程を教えてくれます。
多分昼過ぎに調べ、勾留請求となったらそのまま裁判所へとの事。
「今日が一番長く、退屈でしんどいけど頑張ってくださいね!」と(笑)
「喉乾いたら言ってください。トイレも大の時は紙を渡しますので先に言ってください。後から足りないとなってもいけないので、多めに取ってください。」との事。
これで説明は終わり、壁には「私語厳禁」と書いてあります。
先に入っていたのは、春日井だか小牧だか江南から新件送致の人でした。
コロナ対策で1室2名~3名程度が限界です。
何故って椅子に「×」と書かれています。あれだけ叫んで怒鳴っている奴らが
コロナ対策してくれてるんです(笑)
ありがたいのか、本末転倒なのか。。。(笑)
私語厳禁ですが、普通に喋れます。この小部屋は集中の見回りがありません。
トラブルがあったら別でしょうけど、基本戒護員が監視です。
彼らもスマホが無く、時計とにらめっこですから、雑談に交じってくるレベルです。
なので、先に居た人の戒護員と4人で今日の日程とか、今後とかの話をします。
先に居た人は窃盗だか強盗だかの累犯で実刑確定ですと言ってました(笑)
何が一番不要って勾留質問、名古屋の裁判所は最低だと言ってました(笑)
これはのちに知ることになります。
ちなみにここ、地検の仮監同行室は「仮監」とか「タマリ」とか「同行室」と呼ばれ、厳密には「同行室」は警察署、「仮監」は拘置所管轄です。
ただ意味は全部同じです。東京だとしっかり分けているかもしれませんね。
名古屋は「中の9番トイレで戻ります!!!!」なんて電話が入ると、
「仮監使ってください!!!!」みたいなやり取りをよく聞きます。
仮監を本当に正確な意味で使っていれば、拘置所管轄に足を踏み入れる事になります。
とりあえず下に降りて10時前です。長い「退屈」との闘いが始まります!
それでは!
⑨送致出発~留置場出場
こんにちは。
少し日が空きました。すみません。。。
3号室に戻った所まで書きましたね。
続きです!
3月2日水曜日 8時半ころ
「1番じゃあ出発ね」との事でスリッパ履いて3号室を出ます。
基本場内も外も同じスリッパです。
既に留置場内に身柄を預かる名古屋で地下のある署の警察官が3名到着していました。
7大都道府県はそうだと思いますが、単に「送致」といっても移動方法には、2種類あります。
マスコミ用語でいう「送検」です。
何度も捕まった人は送致の往路を「押送や、順送」、復路を「逆送」なんて言いますが、勾留中にこのような言葉は出てきませんでした。
送致方法は2種類、それは送り方が違います。
①集中護送(通称:集中)
②単送
この二種類です。
①集中護送はこいつや
こいつがそうです。
県警本部 留置管理課護送係という部署が運転を担当します。
上のバスですと、3~5か所の警察署を回って被疑者を送り迎えします。
下のバンですと、1~2か所の警察署を回って被疑者を送り迎えします。
各警察署が個別で送っていると効率が悪いため都市部で行われています。
ただ、戒護員は各署の警察官が愛知県警は担当していました。集中で戒護員は用意されません。また、数珠繋ぎで一斉に送り出すのもありません。1名につき1名戒護員が付きます。
ちなみに、愛知県警の留置管理課の集中は、態度から所作から口の利き方から全てにおいて厳しいです。後にも書きます(笑)
②の単送は1名の被疑者を送るために警察署が運転手、責任者、戒護員を用意する形式です。全員私服で来ることもざらです。
例えば逮捕されたのは名古屋市内の警察署(名古屋地検管内)だけど、留置場の都合で、田舎警察に留置された(まさに私。岡崎・豊橋管轄)場合などは、集中の管轄も違うため、単送になる事が多いです。
ただこれ愛知県警だけかもしれませんが(笑)
一日中一緒になる戒護員(要は付き添い)は全然部署も何も関係ない、いわば暇人君が多いです。交通とか地域とか多く若い子が多かったです。
1人じゃ腰縄巻けない子もいましたよ。(笑)
ただ道中単送はいいですよ。喋り放題ですし、極力捜査担当課から人間が1名(運転手)は出てきますので見通しを聞くことも出来ます。
デメリットは「往復ともに道を知らない」事ですかね。しょっちゅう道を間違えます(笑)
話がそれたので見直したら、まだ3号室出たところでしたね。(笑)
洗面所の地面に足形があり、「手錠・腰縄心得」みたいな貼り紙があるところで壁を向いて立たされます。
貼り紙はこれの簡易版です。
足を合わせてたつと、身体検査と金属探知です。
身体検査は服の上から、金探は全身かけます。
その度に身体検査よし~金探よ~し!なんて声が響きます。
それが終わると、二日目でもうおなじみ被疑者ベストを着ます。
前に手錠がきます。
絵の通りですが、これを「手をたてて絞める」なんて言います。
集中は本当に小指の先が入るかどうか位絞めてきますが、場内の担当、刑事等は無駄な反発しなければゆるゆるです。自由は効きませんが、腕も前で組めます。
これが集中くらい絞めてくると、腕をくもうとすると手首に食い込みます(笑)
緩く絞めてもらいつつ、腰縄をベストに通して閉めます。
これも、二重巻きだの一重巻きだのありまして、基本二重巻きです。
胴回りを通っているのは二重ですが、ほどけないように戒護員側の括る所が二重で賭ける事になります。しかし胴回りはきつく締めません。
私が仮に走って逃げようとすると絞まっていくようになっています。
準備完了すると、書類は護送責任者へ、縄は戒護員へ渡され、引き渡しの申し送りをします。
まあ私は「じゃあ行きましょうか。」と言われるまで待機なんですけどね(笑)
「腰縄よし、手錠よし、ロックよし!!」
「かいじょおおおおおおおおおおおおおおお!」
「fggrthじょおおおおおおおおおおおおおおおお!」
みたいな体育会系のノリで扉が開くと、よくテレビで見る光景が既に留置場外に溢れています。
留置場責任者、護送責任者が先頭です。
警察官が5m以内に必ず居ます。
ふと思いました。「こいつら暇?」みたいな(笑)
逃走もそうなんですが、一般人が入ってきた時の対処もあるそうです。
顔を見せない、飛びつかせないとか。確かにこれが組織犯罪だとあり得ますもんね。
EVも既に到着、最優先VIPです(笑)
EV乗ると「壁向いて立ってください」と言われます。私の友達は釈放まで「壁」です(笑)
ふと思い誰にでもなく私が言う。
「メディア来てませんか?」と。
「居ないから安心してください。」と返事あり。
一安心です。新聞も朝チェック済みですし、写真も無ければ夕方ニュースを乗り越えれば報道は無しです。
到着すると一般フロアがある所(釈放日に知る)とはアコーディオンカーテンで仕切られています。
EVの扉があいた瞬間「身柄とおおりまあああああああああす!」の掛け声。
免許関連出来てる人居たらびっくりするでしょうね(笑)
外も15人位は居ました。見慣れたセレナに、アオタKの部下が立っていました。
運転手さんです。
それでもさっさと乗りたいと思い、足早に移動したら止められます。
「腰縄よしっ、手錠よし、ロックよし!!!!戒護員が先に乗るから待って」と。
車の配置ですが、決まりがあります。もうイチイチ書く必要ないかもですが、
←進行方向
運転手 空席 戒護員
空席 被疑者
助手席 空席 責任者
こうなります。
したがって縄持ちが先に乗ってくれないと乗れないんですね。
こんな知識を身に着けて、これから送致の報道ご覧ください(笑)
ちなみに集中のバスは被疑者が前のままです。戒護員が通路側に座りますので(笑)
ドアが閉まってエンジンがかかると、門が開きます。
ここから名古屋地検までは1時間。。。道中は雑談だけでしたので、
到着前から次回のブログで!
あっ!ちなみに不起訴なんで裁判の模様はありません。
捕まって不起訴までです。ご了承くださいね!
⑧の前に。。。
やってしまいました。
そうです。流行りのアレに感染して、ちょっとしんどい目に遭いました。
エクモには至らずでしたが、もうええやろ位に思っていたのが甘かったです。
仕事がたんまりですのでボチボチ更新していきます。
そういえば比律賓国(あえて漢字)から4名の被疑者が送還されてくるニュースで話題になってますね。
本日送還された2名は、おそらく9日新件送致でしょう。
ルフィら4名、強盗殺人・強盗致傷を「教唆・共謀」となれば死刑もあるかもしれませんね。
自ら手を下さず死刑ともなれば松本智津夫・野村悟が近年有名でしょうか。
詐欺窃盗も大事ですので、メディア含めて身近な犯罪が発端であると、少し目を向けてほしい気がします。
⑧送致の朝~文量多すぎて出発はしません(笑)~
3月2日水曜日(逮捕2日目・勾留1日目)
※曜日は正確で、日付は分かりやすく逮捕日を1日でスタートにしています。
6時40分ころ(時計確認済)
「1番おはよー」と普段なら絶対起きないような声で起こされます。
というか多分「全員起きている。」
マクラはクッションなんですね。合皮で皮の部分割れていましたので首に刺さって寝れませんよ。(笑)
なんなら隣の2号室の奴は確実に何か「運動」をしています。音がしてます(笑)
布団を折り畳み、押し入れ風の倉庫に持っていきます。
何となく気持ち悪いですが、トイレ掃除から初めてみました。
1人部屋はほうき掃除拭き掃除orトイレ掃除で許して貰えます。
両方したいんですけどね。。。時間的な制約もありますから仕方ありません。
掃除が終わると歯磨き洗顔です。しかしここで分かります。
石鹸は共用、歯ブラシはビジネスホテルより粗末なもの、歯磨き粉共用です。
歯磨き粉は良いとして、歯ブラシが粗末すぎて、歯磨き粉を吐いた時血まみれでした。
石鹸は気持ち悪いのでまあまあ水で流してから使いました。
タオルもレンタル品です。これは買うしかありません。
しかし購入日は金曜日です。。。諦めて借りる事にします。
捕まる皆さん!バスタオルはダメですが、タオルは持参しましょう!3枚ほど!
一連の朝の流れ、「それでもボクはやってない」のように「早くしろ」とか「さっさとやれ」という急かしみたいなのはありません。田舎だからか「ゆっくりでいいよ」と言ってくれます。
これが終わると即部屋に戻ります。部屋に入る際はかならず「身体検査」があります。
壁を向いて立ち、服の部分(特にポケット)近辺だけ叩いて確認されます。
部屋に入ると次の部屋~次の部屋と続いていきます。
全部屋終わると食事が配られます。
朝は。。。。「ヤマザキパン」の甘いパン2本と甘い飲み物です。
おおざっぱに言うと、「メロンクリーム」と「チョコ」と「コーヒー牛乳」ですね。
「これ糖尿病の人どないすんねん。」と思った事をよく覚えています。
別にこれも急いで食べる必要はありません。私普段甘い物口にしないので余計に進まなかったです。後に慣れるんですけどね(笑)
ちなみに皆を待ちますから、この時点で7時半超えてました。
団体行動苦手な私にも、やる事ないと待てるんだなと実感したのを覚えています。
食事中にAセットのどちらかから「1番、朝からバタバタで悪いけど、8時に弁護士さん接見にくるから、地検出発前に接見してもらって、それから出発ね。」と聞く。
事前に話をしておいて正解でした。
「というわけで大した事出来ないけど運動いこうか。」との事で運動に出ます。
あっ!!!そういえば同じタイプの留置場写真を見つけました。
畳の配置は違いますが、トイレ窓・ドアやフロアタイルは一緒です。
右奥の隅っこフロアタイル部分にトイレットペーパー置いてました。
運動場はまた写真あれば載せますね。
狭い屋上に半分屋根がかかっている薄暗い所でした。
ダッシュしたら加速中にゴールくらいの広さです(笑)
貸し出しは爪切り、耳かき、電動ひげそりの三種類。
電動ひげそりも最悪です。髭が完全負けます(笑)
基本部屋から出て、タイムスタートです。ここから20分です。
Aセット2号とひたすら雑談です。
「22日1クールが愛知県警多いけど、今日が一番キツいと思うよ。」とか
「これだけ弁護士早いって事は示談目指すんだよね?頑張って。」などです。
私からは「こんな所居ても1円にもならんから出してほしいですわ~。」みたいな話しか出来ませんでした。
20分経ってはいませんでしたが、弁護士到着との事で切り上げて戻ります。
接見室はドラマにあるアクリルの真ん中に穴と下の部分にも穴のタイプでした。
これと
これのミックスです(笑)
ちなみにこれはどこの警察も同じかもしれませんが、被疑者側の椅子は地面に固定されてますので、椅子は微動だにしませんのでね(笑)
凶器の如くも使えませんし、畳む事もできません(笑)
「接見が終わっても座ったまま待っててね。」との事でした。
秘密交通権といって警察官の立ち合い無しに接見できるものの、私側のドアは鍵がかけられて身動きとれなくなります。(笑)
入って待つと、クニエダ先生が入ってきました。
私何度か法務セミナーで会っていたので何とも気まずい気持ちになりましたが、先生から、「大変でしたね。お疲れでしょう。」と声をかけて頂き、「いえ。社会見学のつもりで頑張ります。」と返したのを覚えています。
先生には事件の概要説明と、連絡してほしい人(電話番号がわかる範囲)、その内容を伝えました。
事件概要については記録を検察から取り寄せるのと、勾留状等謄写してくるとの事。
不必要な事は話さず、調書も拒否してもらって構わない。相手方の要望を確認して示談出来る話なのかを確認するとの事でした。
刑事・検事にはとりあえず示談交渉を並行する旨だけ今日伝えてくれと指示されました。
なんとか10日勾留で終わる様に動きましょうとの話で終わったと思います。
「あまり長引くと送致の車が遅れるから早めでお願いしますと言われているので、印象面大事ですから切り上げますね。」と言われたので接見は終了、先生は呼び鈴の機械を押して出ていきます。
私は当然「立って」と言われるまではお座りです(笑)
3号室へ戻って検察への出発を待ちます。
呼び出しから取調べまでで次は終わるかもしれません。
何せ最初は''イベント''が多く、終わりに近づくにつれイベントがなくなるんです(笑)
それでは次回!
ありがとうございました。
⑦留置場入場~就寝
3月1日(逮捕初日) 18時ころ
留置場内の医務室に入りました。
予想がついていた手続きは「身体検査」と「所持品検査」です。
そういえば朝逮捕されてからここまで所持品検査ゼロです。
ナイフ持ってたら刺されるぞ。。。。
後に勤務体系がわかったのですが、ここは24時間勤務の警察官が2名1セット、それが3セット+バラで2名(えらいさん)が居ます。
この日スタートの人達をAセットと呼びます。(笑)
ちなみに半敬語のような接し方でホテルまではいきませんがとても丁寧です。
これが例の「名古屋で地下のある署」の留置場や「名北留置施設」「尾張留置施設」だと被留置人の数も多いのでそうもいかないかもしれません。
身体検査はパンツだけ履いて全裸です。身長体重と「身体の傷」を確認されます。
ただし、刺青入れている人、チンチンに真珠入れてる人は、完全全裸です。これ女性も同様だそうですので、やっぱり刺青や真珠は入れない事が良いですね(笑)
今はワンポイントでもあれば見るそうですから。
あと留置場はお尻の穴検査はありませんでした。だからといって持ち込み厳禁ですよ(笑)
暴力団等の人は指の欠損も確認です。韓国人系に多い眉毛の刺青も確認です。
まだ冬の気温で寒い事もありすぐ服は着させてくれました。
この後所持品検査です。
1品1品全て目録に記載していきます。まずは現金と鍵一式です。
次に下着類確認後「場内で使いますか?」と非常に丁寧に聞いてくれます。
私は「明日メディアが来ていたら嫌だからまともな服を」と思って持っていった衣服がワンセットありました。というか無意識に入れていました。
この時にAセット1号に言われます。「洗濯機が良い物ではないし、乾燥機にも入れるからボロボロになる。表に行くとき以外は貸出品使ってはどう?どうしても嫌なら話は別だけど。」と気を使ってくれました。
そのようにお願いすると、「では一旦場内ロッカーに入れるけど、使わない時は領置扱いにして引き上げておきますね。ロッカー狭くなるから。」と言ってもらいました。
大変ありがたいお話でした。何せ勝手がわからないものでそこだけは不安でした。
そしてAセット1号が
「あなたは今日から1番と呼びます。名前が知られないようにの配慮です。」と。
番号で呼ばれるなんて市役所の待合ぐらいのものでしょうか(笑)
今日からずっと1番となりましたっ!
ここからはルール説明。
①場内では騒ぐな。喧嘩もするな。
②事件の話はするな。連絡先交換もするな。
③場内警察官の事は「担当さん」と呼んでほしい。
④朝晩本を借りれ、1回3冊まで借りれる。
⑤自弁購入は毎日可能。
⑥風呂・日用品嗜好品購入は「火・金」
⑦時間割
7:00~起床~布団出し~掃除(雑巾ほうきで履く+トイレ)~洗顔歯磨き
8:00~朝食
9:00~運動~本交換
12:00~昼食
15:00~お茶支給
18:00~夕食
19:00~布団入れ~洗顔歯磨き~本交換
20:00~お茶支給
21:00~消灯
という紙を読まされました。私は都度教えてほしいと伝えました。
また「寒い・暑い」と体調不良はすぐ申し出てほしい件も言われました。
ここからが朗報でした。
「新型コロナの影響で、留置場に入った日から最低14日間は1人で過ごしてもらいます。」と。最高のお告げです。
多少暇でしょうけど、知らないおっさんや外人と寝るのは無理です。(笑)
有難い限りでした。
この説明が終わると便所スリッパに履き替え、場内用の使い捨てマスクを渡され、消毒させられ部屋に案内されます。
3号室に入ってもらいますとの事で部屋までAセット1号と行きます。
「スリッパは反対むけて揃えてください。」との事。しっかり揃えます。
室内にハンカチと上着を置いたら、早速「朝分の本を借りれるので借りましょう。」と。
畳4枚分の部屋に間仕切り付トイレ。以上終了です。(笑)
手洗いもありません。トイレットペーパーはカチカチのものがありました(笑)
「うわ。。。」と思いながら本を借りに行きます。
とても読む気分では無いので漫画三冊借りました。
部屋に戻りドアを閉められます。鍵もかかります。
ガシャン。
ドアノブはありません。
もうこれで捕まったと実感できます(笑)
すぐ食事と新聞が届きました。ウクライナ情勢がメインでしたね。
初の食事はメイン「白身フライ」でした。簡単な生野菜と煮物、ご飯です。
冷たい冷たい。食えたもんじゃないです。もう半分以上残して終了。
お茶は不味くはないんですが、何味かが不明でした(笑)
茶色いお湯と言われたら茶色いお湯です(笑)
食べている最中に周りがバタバタしています。就寝準備ですね。布団入れです。
実は18時過ぎに着いていたのにもう20時超えていました。
私は食事を食べ終わったあと最後にやってもらいました。
もうシングル以下の煎餅布団です。寒い。毛布は激安の何かもわからない毛布です。
身体に擦れるとヒリヒリします。(笑)
ここでビックリ。また「本交換」です。
別に交換しなくてもいいんですがね。(笑)
今度はAセット2号に「明日も1日外出なので本はほぼ読めないので漫画が良いかと。あと明日は地検に行きますから、6時半くらいに起こします。」と。
なるほど。報道で見る「身柄を送られる被疑者」はこのように準備するんだと実感したものです。
9時になると静かに消灯しますが、豆電球は点灯したままです。ですので寝るにしては「明るい」のが難点。
この日は布団の寝苦しさと明るさで2度ほど夜中に起きました。
早朝からは次回のブログで。
ありがとうございました。
⑥取調べ終了〜留置場へ
また少し期間があいてしまいました。
これですね。一回書くと「プチ燃え尽き症」になるんですよ笑
誤字脱字や文法(大した知識はありませんが)にも気を使うことと、ノートの内容に間違いや記憶違いがないか再度頭を巡らせるからだと思います。笑
3/1 逮捕初日 16時すぎころ。
取調状況等報告書と調書、私の戸籍謄本から口座記録等事件記録を一纏めにしたファイルを持ってアオタKが出て行って30分。
目の前に座っている若い衆が「モリさん。。。ここだけの話、時効近いとこんな事でも逮捕なんですね。。。」って言ってきた。
私「そうみたいですね。まあ不起訴は確信していますが、一応相手に告訴状の取り下げについて弁護士から連絡させます。」
若衆「それが良いと思います。円滑円満に終わると良いですね。」
おいおいおい。お前らそんなつもりで俺をパクったんか。でもここで内情は掴めたといって過言ではありません。
「そこまでやる気はない。時効が近いからやっている。何とか終わってくれないか。」
これが裏で話しているであろう骨子だ。
「アオタさんタメ口だし、馴れ馴れしいから私もまともに話しませんが、基本的に早く外に出るためなら相手とはいくらでも交渉します。ここに居てもお金にならないが外に居れば仕事があるので。なので泥棒に追い金打ったと思ってでも解決はさせるのでとどこかで伝えらるならばアオタさんには伝えてください。」と言いました。
これには狙いがあって、
①朝一で態度を損ねさせたのはアオタ本人であると気がつかせる。
②どこまで警察がやる気かを見極める。
この2点にありました。
「なかなか私の立場では言いにくいですが。。。でも大事な話ですからこの後軽く伝えてみます。」との返答でした。
伝わったかどうかは次の取調べでわかりますからね。
そこにアオタKが戻ります。
「ちょっと留置場の手配に手間取ってるからごめんやけど待っとってくれるかな?ごめんな!」と。相変わらず年もそう変わらないのに偉そうです。
なんだろう。布団の手配?荷物?誰か交友関係のある人でも先に居るのか?
などと気になります。
何なら待つも待たないも決定権ないわけですよ。(笑)
またここから15分ほど待つとアオタKがニヤニヤしながら戻ってきました。
「シンタロウくん。ここの留置場は満杯です。ちなみに近所も聞いたけど満杯。というわけで君は三河地区の田舎警察署に決まったから!」と。
正直どうでも良いが、移動だ接見(面会のこと)だ融通利かない上に名古屋市内からも遠いとなると正直この瞬間は嫌でした。
まぁここからの数日ですぐ結果はわかるんですけどね。(笑)
「車と人の準備してくるから少し待っていて。」とアオタKに言われたので、というか言われなくても待つしか選択肢の無い私は座って待ちます。
15分ほどすると「じゃあ行こうか。今日おれはここでお別れなので。」とのことでアオタK以外で出発というのは理解。
また「腰縄よし・手錠よし・ロックよし。」の合図で出発。
地下まではアオタKが先頭にと若い衆が縄持ちエレベーターで降ります。
地下につくと生活安全課の係長Aさんと、若い衆が縄持ち、アオタKの下に居る巡査が運転で出発しました。
ざっと私の運転で40分はかかるだろうとは思っていましたので、1時間は覚悟の移動です。
愛知県内は主に4つの地検(軽犯罪・道交法除く)で機能しています。
・名古屋地検(本庁)
・名古屋地検一宮支部
・名古屋地検岡崎支部
私が留置されるとなった留置場には主に岡崎支部に送致(送検)される被疑者が多いのですが、留置場が満杯であれば仕方ありません。「お帰り下さい。」ともなりませんからね(笑)
ちなみにこの田舎警察署の件で車内は盛り上がりました。
なんたって車内私も含め全員「行った事がない警察署」だったのです。
Aさんがスマホで正面をGoogleMapで見ています。
「正面横に門がありますね。その横に通用門があるので、そこにバックで入れる感じですかね。」と。
誰かは忘れましたが、「田舎の夕方って結構降りてくるの遅いから待たされますかね。。。」なんて話もありました。
高速降りるともう知らない風景です。ラーメン屋・FCのレストランにコンビニを見ていましたが、さすがは田舎町。
とうとうコンビニも減り、町の床屋とか着物屋とか都会では絶滅危惧種の店が並びます。
「ナビだとあと5分です。」の運転手の言葉で、Aさんが田舎警察署に連絡を入れます。
しかも会話でわかりました。「代表番号」に電話するんです。
「お疲れ様でございます。名古屋で地下のある署(略決めるの忘れてました(笑))生活安全課のAと申します。単送の身柄間もなく到着しますので受入れお願いします。」と。
この時この「単送」って意味がさっぱりわからず、後程知ることになりました。
到着して警察署の敷地に車が入るとスライド門が開きます。開くと中から制服警官が走ってきて、
助手席窓から「バックで入れてください。」との指示。
Aさんら皆が「ビンゴでしたね。」と会話していました。
到着してもすぐドアは開きません。
エンジンを切り、スライド門を閉じてから車のドアは開きます。
普段のくせで、いわゆるタクシーのつもりで、ドアが開いたら立とうとしますよね。
まさにこの時それをしたら「ちょっと待って。」です。(笑)
外を再確認してもらってから「はいじゃあ降りて。」となります。この辺りは徹底されています。(とはいってももっと徹底している人たちに今後会うんですけどね)
降りると田舎警察署の職員が「腰縄よし・手錠よし・ロックよし」といって確認します。これは手順なんですね。
「じゃあついてきて」と言われたので、後ろついていきます。
田舎警察署は想像していたより新しいものの狭い警察署です。
そこで一般人が使うエレベーターを使いますので、受付ホールからエレベーターホールが丸見えにならないように、アコーディオンカーテンが敷かれていました。
ここで目が覚めます。
「身柄とおおりまああああああああす!!!!」
今後表に出てくるときは何かにつけてこの種の号令が響きます。
もうプライバシーへの配慮なのか辱めなのかわからなくなりますよ(笑)
エレベーター内は当然壁を向いています。
そして留置場のあるフロアへ。
エレベーターを降り、1か所まがるともう留置場です。
鍵を開ける時も壁を向きます。
中に入ってまたすぐ壁を向き、鍵を閉める壁を向いたままで止まります。
Aさんが「名古屋で地下のある署事案の被疑者1名護送いたしました。」と伝え書類も渡していました。
そういえば誰かがしっかり家から「お着換えセット」持ってきてくれてました。
Aさんは早々に帰ろうとしていると「逮捕セット(腰縄手錠ベスト)返却しますのでお待ちください。中でしか開錠出来ないので。」と。
今度は鉄砲玉も通らない分厚い防音ドア(昔音楽室についていたようなドアノブ)を開錠して中に入って一旦施錠します。
「かいじょおおおおおおおおおおおおおー!!!!!」
「かいじょおおおおおおおお!!!!」
この掛け声で開錠。圧巻ですよ(笑) 軍隊式の教育はこういう時に役立ちます。
さぁ!人生初の留置場入場です!床が緑色で「グリーンマイルやないかい。」が第一印象。
↑この床色はかなり近いです。こんな照明は明るくなかったですけど。
ここで逮捕セットを外してもらい、医務室に放り込まれました。
医務室に入ると1名監視で施錠され逮捕セットをもう1名が返却に行きます。
返却が終わり1名が戻ると医務室は開錠されました。
さぁ何がはじまるのやら。。。。
この時点で18時前。すっかり疲れていました。
続きは次回で。
いつもありがとうございます。
⑤写真撮影〜取調べ再開
3月1日(逮捕初日)
午後0時過ぎ
結局私は軽い弁当とお茶を貰いました。全然食べれます。普通の人は喉を通らないところだと思いますが、食える時に食っておくと決めていたので、食べました。
「足りない!おかわり!」と言おうかと思いましたが、フレンドリーに軟化したと思われるのが嫌で、ご馳走さんとだけ言って終わりました。
ここでアオタKも昼に出ます。
監視の若い衆が来て20分かからない程度逃げないようにだけ見張ります。
私は半分寝かかっていました。寝れないけどうとうと。なんやかんやで緊張してたんでしょうかね。束の間落ち着いたのかもしれません。
アオタKが戻ってきて再度取調べのスタートです。
ここからはほぼ検事の為に作る調書、「員面調書」の作成です。司法警察員面前調書ですね。
略すと員面調書とかKSとか言います。
これもよっぽど公判で主張を覆さない限り何の証拠にも使われません。
アホの警察が作った調書なんて司法試験通った検事のメンツが許さないとでもなるんでしょうかね。
今度は事件当時の勤務先の話、職責、役職、給与、勤務体系からはじまり、被害者との関係や接点等を話してもらうとの事でした。
ある程度冒頭だけ話をしていると、一本内線電話が入ります。
この内線電話は例えば「水持ってきて欲しい」とか「トイレの手配」だったり、被害者が実際に被疑者の顔を見て特定する「面通し」に来た等、何か呼び出しだったりに使います。
今回は写真撮影と指紋採取の準備が出来た呼び出しでした。ここで質問が来ます。
「DNA採取に協力してくれないか?」と。
「任意なら断る」で終わりました。
〜余談〜ここでおさらいしておきましょう。
身柄拘束されると
①写真撮影
②指紋・掌紋・側掌紋採取
③DNA採取
④声紋鑑定
⑤ポリグラフ検査
⑥尿検査
くらいのものでしょうか。
特殊な事件だともう少し違うものもあるかもしれません。
①と②については刑訴第218-2でokとされています。身柄事件の場合、多少の実力行使をしてでも強制できますし,拒否すると罰則(刑訴第138)があります。在宅事件の方と少年は任意です。在宅でも強制的にやってくるケースがありますので,そこは抗議してください。
そして③から⑥はまず任意です。身体検査令状と鑑定処分許可状が必要です。
ただ痛みを伴うカテーテルを考えると、実質⑥は強制みたいなもんですよね。違法薬物の被疑事件で尿を提出する場合、自分の所有物である尿を「任意提出」して、その所有権を「放棄」する前提で進めさせられています。
任意提出された尿を警察は「領置」して鑑定に付すということです。
被疑者1人手続きするにも,法の立て付けは色々ありますね。
〜余談終わり〜
何で進んで私が警察に個人情報を与えなきゃならんのかという思いが強かったです。
椅子に括り付けた腰縄を解き、ベストの後ろに収納していた手錠を取り出して再度手に付けて腰縄を巻き直します。
同じフロアに刑事課の事務所がありますが、その横のスペースに鑑識が居ました。
写真はデジカメで胸あたりに数字の板があります。囚人番号みたいなのです。
230301から始まる日付とその日の何番かという書き方だったと思います。
正面・真横・斜め前・真横・斜め前と撮られます。
この斜め前というのが重要で、人の特徴がよく表れる角度だそうです。
また、ここは極力普通の顔で写りましょう。
この写真を報道で使われる可能性も大です。
私まあまあ微笑み程度は出来てました。免許やパスポートよりはマジです。笑
地獄も行き着くと何でも出来るもんですね。笑
そして次は指紋採取です。
採取を行う前に、手を拭いて、片手全体をスキャナーに乗せて撮られます。
警察が座る席にバッチリ写っているのがわかり、足のペダルでシャッターになっていました。
指一本一本を丁寧に回しながら撮られます。
その次が手のひらと側面です。入念にやられますよ。
↑機械は似ています。これの新しいverです。
でもコソ泥してビクビクしているあなたも!
安心してください。笑
被害品から上がってくる指紋等と、それがまさに使えるかどうかは別です。
これは実際被害にあった時の話ですが、しっかり指紋が浮かんできても、それが元に捕まったケースはありません。カメラとか人相で捕まってます。
ベタベタ触ったり、何十箇所も同じように触ってなければ直ちに証拠扱いには出来ません。
それだけ綺麗な指紋は上がりにくいということですね。
最後に身長体重です。これはどうでも良いレベルの機械です。足のサイズも測られます。
ちなみにこの時は手錠腰縄は外されました。
終わったら即取調室に戻ります。
調書の続きです。しかしおかしなことに、事件の事には一切触れません。
おそらく、先ほどの弁解録取書の内容でいくと、「そうもまともに真面目に答えはしないだろう」と踏んだのでしょう。
当たり障りのない話でしたのでこのKSには同意して、署名指印しました。
今日は終わりとなると、刑事が「取調べ状況等報告書」という書類を出してきます。
「どこで・だれが・何時から何時まで調べをして、休憩をどれだけとらせて・調書を何通作ったか」を上司に報告するためのものです。
時間と調書の作成通数だけ確認してもらえば本書は署名指印しても問題ありません。
大した書類でもないからです。
これで大体16時ころにはなってました。
さあこれで上の階か下か知らんけど留置場にぶちこまれる事になります。どんな輩がいるのか。。。
何人部屋に放り込まれるのか。。。外人だったら嫌だなあ。。。なんて考えが巡ります。
ここでまた私とアオタKの若い衆だけ残して出て行きます。
諸所報告や今後の手続きもあるんでしょうね。
この後のお話は次のブログで!
ありがとうございました。是非モチベーションになるので読者?的な登録お願いします笑