MoriMorikun’s blog

逮捕された時の話を書いています。

⑩検察庁到着~仮監同行室まで

3月2日水曜日 9時過ぎ

 

名古屋地検最寄りの名古屋高速「丸の内ランプ」を降ります。

道中は、田舎の留置のが楽だよ~とか趣味の話とか、今日の流れを聞きます。

 

目の前に名古屋拘置所を見ながら名古屋地検に入ります。

っと思ったら道を間違えて側道へ。。。。

あの周り結構道が狭く、一度間違えると幹線道路に出なきゃならず、四苦八苦してました。(笑)

 

15分ほど遅れて地検敷地に入ります。

その小窓があいてる所が「出口」です。バス止まってるでしょ?(笑)

東口が入口ですのでそのバン2台の左手(北側)横から抜けて東側に回ります。

入口の構造はほぼ同じです。

 

門の前に止まると、カメラが付いているのかエンジン音聞きつけるのかサッと郵便ポストみたいな開口窓から職員が確認し、手動で鉄門を開けてくれます。

 

ゆっくり中に通ると、日によって違いましたが、この日10名ほど職員が居ました。

 

基本外からしか車のドアが開きませんが、大声でなんや言ってます(笑)

凄い勢いで扉をあけると、ささっと2列目シートを倒し、

「はい出てきて!」と全員にため口です。階級が上なのか知りませんが、全員こちらは敬語です。

 

降りて立った瞬間「はいおはようございます!!!!」みたいな挨拶から、手錠とロックの確認です。

即消毒を行い、検温を行い、金属探知です。

「金探よし!!!!」「腰縄よし!手錠よし!ロックよおおおおおおおし!」

と太いでかい声でさけんでいます。

 

私が捕まった時、コロナ真っただ中です。日本中で大声出していいのはここだけだったでしょう(笑)

そういえば冬なのに彼らは上着を着ていません(笑)

白いワイシャツのみです。

とりあえず全員ガタイが良い。

皆腕に「集中護送」と書いた腕章をしています。

 

文字で書いてますから長いですけど、これ総じて1分ないですからね。

手際すばらしいですよ。(笑)

 

「じゃあいこうか。」と集中職員、私、戒護員の順で歩きます。

階段を降りて地下に行くんですが、手前で、

 

「身柄降ろしまー--す!!!!新件単送!!田舎署7番!!」

もうすごい怒鳴り声ですよ(笑) 無線使えよって思うレベルです(笑)

 

階段はお察しの通り、全く日差しも入らない薄暗い外階段です(笑)

雨でも降ったのかって位湿ってます(笑)

 

降りるとまた役所によくある鉄の扉です。丸ノブの(笑)

ここで建物の中に入ります。

入ると、また「身柄通ります!!!!新件単送!!田舎署7番!!」

 

もっと奥の方から「どうぞー--------!」と返事がきます。

 

通路なんですが、右手に「拘置所控室」みたいな部屋もあります。

さっと歩くとまた鉄の扉です。

常に鍵がかかっているので、開錠前には「かいじょおおおおおおおおお!」の怒声と、壁向いて待てがあります(笑)

 

入ると、基本ドア枠にアコーディオンカーテンが閉めれるようになった部屋?

区域が左右に4つ~6つくらいありました。

 

突き当りに番台みたいな所もあります。

すると今回は小部屋みたいな7番室に放り込まれました。

こんな感じですかね。

 

部屋は留置場並みのスペースに

まあまあ広いですし、トイレは個室です。

ウンコ臭いなんて東京地検?みたいな事はありません。

ベンチも長椅子ではなく個々の席です。

 

ぼんと放り込まれると、

一旦戒護員と中に入り、腰縄をほどいて被疑者ベストの袋に入れます。

僕が座ると戒護員が外にでます。

 

集中の職員が体調の確認をしてくれ、日程を教えてくれます。

多分昼過ぎに調べ、勾留請求となったらそのまま裁判所へとの事。

「今日が一番長く、退屈でしんどいけど頑張ってくださいね!」と(笑)

「喉乾いたら言ってください。トイレも大の時は紙を渡しますので先に言ってください。後から足りないとなってもいけないので、多めに取ってください。」との事。

 

これで説明は終わり、壁には「私語厳禁」と書いてあります。

 

先に入っていたのは、春日井だか小牧だか江南から新件送致の人でした。

 

コロナ対策で1室2名~3名程度が限界です。

何故って椅子に「×」と書かれています。あれだけ叫んで怒鳴っている奴らが

コロナ対策してくれてるんです(笑)

ありがたいのか、本末転倒なのか。。。(笑)

 

私語厳禁ですが、普通に喋れます。この小部屋は集中の見回りがありません。

トラブルがあったら別でしょうけど、基本戒護員が監視です。

彼らもスマホが無く、時計とにらめっこですから、雑談に交じってくるレベルです。

なので、先に居た人の戒護員と4人で今日の日程とか、今後とかの話をします。

 

先に居た人は窃盗だか強盗だかの累犯で実刑確定ですと言ってました(笑)

何が一番不要って勾留質問、名古屋の裁判所は最低だと言ってました(笑)

これはのちに知ることになります。

 

ちなみにここ、地検の仮監同行室は「仮監」とか「タマリ」とか「同行室」と呼ばれ、厳密には「同行室」は警察署、「仮監」は拘置所管轄です。

ただ意味は全部同じです。東京だとしっかり分けているかもしれませんね。

名古屋は「中の9番トイレで戻ります!!!!」なんて電話が入ると、

「仮監使ってください!!!!」みたいなやり取りをよく聞きます。

仮監を本当に正確な意味で使っていれば、拘置所管轄に足を踏み入れる事になります。

 

とりあえず下に降りて10時前です。長い「退屈」との闘いが始まります!

 

それでは!