⑨送致出発~留置場出場
こんにちは。
少し日が空きました。すみません。。。
3号室に戻った所まで書きましたね。
続きです!
3月2日水曜日 8時半ころ
「1番じゃあ出発ね」との事でスリッパ履いて3号室を出ます。
基本場内も外も同じスリッパです。
既に留置場内に身柄を預かる名古屋で地下のある署の警察官が3名到着していました。
7大都道府県はそうだと思いますが、単に「送致」といっても移動方法には、2種類あります。
マスコミ用語でいう「送検」です。
何度も捕まった人は送致の往路を「押送や、順送」、復路を「逆送」なんて言いますが、勾留中にこのような言葉は出てきませんでした。
送致方法は2種類、それは送り方が違います。
①集中護送(通称:集中)
②単送
この二種類です。
①集中護送はこいつや
こいつがそうです。
県警本部 留置管理課護送係という部署が運転を担当します。
上のバスですと、3~5か所の警察署を回って被疑者を送り迎えします。
下のバンですと、1~2か所の警察署を回って被疑者を送り迎えします。
各警察署が個別で送っていると効率が悪いため都市部で行われています。
ただ、戒護員は各署の警察官が愛知県警は担当していました。集中で戒護員は用意されません。また、数珠繋ぎで一斉に送り出すのもありません。1名につき1名戒護員が付きます。
ちなみに、愛知県警の留置管理課の集中は、態度から所作から口の利き方から全てにおいて厳しいです。後にも書きます(笑)
②の単送は1名の被疑者を送るために警察署が運転手、責任者、戒護員を用意する形式です。全員私服で来ることもざらです。
例えば逮捕されたのは名古屋市内の警察署(名古屋地検管内)だけど、留置場の都合で、田舎警察に留置された(まさに私。岡崎・豊橋管轄)場合などは、集中の管轄も違うため、単送になる事が多いです。
ただこれ愛知県警だけかもしれませんが(笑)
一日中一緒になる戒護員(要は付き添い)は全然部署も何も関係ない、いわば暇人君が多いです。交通とか地域とか多く若い子が多かったです。
1人じゃ腰縄巻けない子もいましたよ。(笑)
ただ道中単送はいいですよ。喋り放題ですし、極力捜査担当課から人間が1名(運転手)は出てきますので見通しを聞くことも出来ます。
デメリットは「往復ともに道を知らない」事ですかね。しょっちゅう道を間違えます(笑)
話がそれたので見直したら、まだ3号室出たところでしたね。(笑)
洗面所の地面に足形があり、「手錠・腰縄心得」みたいな貼り紙があるところで壁を向いて立たされます。
貼り紙はこれの簡易版です。
足を合わせてたつと、身体検査と金属探知です。
身体検査は服の上から、金探は全身かけます。
その度に身体検査よし~金探よ~し!なんて声が響きます。
それが終わると、二日目でもうおなじみ被疑者ベストを着ます。
前に手錠がきます。
絵の通りですが、これを「手をたてて絞める」なんて言います。
集中は本当に小指の先が入るかどうか位絞めてきますが、場内の担当、刑事等は無駄な反発しなければゆるゆるです。自由は効きませんが、腕も前で組めます。
これが集中くらい絞めてくると、腕をくもうとすると手首に食い込みます(笑)
緩く絞めてもらいつつ、腰縄をベストに通して閉めます。
これも、二重巻きだの一重巻きだのありまして、基本二重巻きです。
胴回りを通っているのは二重ですが、ほどけないように戒護員側の括る所が二重で賭ける事になります。しかし胴回りはきつく締めません。
私が仮に走って逃げようとすると絞まっていくようになっています。
準備完了すると、書類は護送責任者へ、縄は戒護員へ渡され、引き渡しの申し送りをします。
まあ私は「じゃあ行きましょうか。」と言われるまで待機なんですけどね(笑)
「腰縄よし、手錠よし、ロックよし!!」
「かいじょおおおおおおおおおおおおおおお!」
「fggrthじょおおおおおおおおおおおおおおおお!」
みたいな体育会系のノリで扉が開くと、よくテレビで見る光景が既に留置場外に溢れています。
留置場責任者、護送責任者が先頭です。
警察官が5m以内に必ず居ます。
ふと思いました。「こいつら暇?」みたいな(笑)
逃走もそうなんですが、一般人が入ってきた時の対処もあるそうです。
顔を見せない、飛びつかせないとか。確かにこれが組織犯罪だとあり得ますもんね。
EVも既に到着、最優先VIPです(笑)
EV乗ると「壁向いて立ってください」と言われます。私の友達は釈放まで「壁」です(笑)
ふと思い誰にでもなく私が言う。
「メディア来てませんか?」と。
「居ないから安心してください。」と返事あり。
一安心です。新聞も朝チェック済みですし、写真も無ければ夕方ニュースを乗り越えれば報道は無しです。
到着すると一般フロアがある所(釈放日に知る)とはアコーディオンカーテンで仕切られています。
EVの扉があいた瞬間「身柄とおおりまあああああああああす!」の掛け声。
免許関連出来てる人居たらびっくりするでしょうね(笑)
外も15人位は居ました。見慣れたセレナに、アオタKの部下が立っていました。
運転手さんです。
それでもさっさと乗りたいと思い、足早に移動したら止められます。
「腰縄よしっ、手錠よし、ロックよし!!!!戒護員が先に乗るから待って」と。
車の配置ですが、決まりがあります。もうイチイチ書く必要ないかもですが、
←進行方向
運転手 空席 戒護員
空席 被疑者
助手席 空席 責任者
こうなります。
したがって縄持ちが先に乗ってくれないと乗れないんですね。
こんな知識を身に着けて、これから送致の報道ご覧ください(笑)
ちなみに集中のバスは被疑者が前のままです。戒護員が通路側に座りますので(笑)
ドアが閉まってエンジンがかかると、門が開きます。
ここから名古屋地検までは1時間。。。道中は雑談だけでしたので、
到着前から次回のブログで!
あっ!ちなみに不起訴なんで裁判の模様はありません。
捕まって不起訴までです。ご了承くださいね!