MoriMorikun’s blog

逮捕された時の話を書いています。

⑤写真撮影〜取調べ再開

3月1日(逮捕初日)

午後0時過ぎ

 

結局私は軽い弁当とお茶を貰いました。全然食べれます。普通の人は喉を通らないところだと思いますが、食える時に食っておくと決めていたので、食べました。

「足りない!おかわり!」と言おうかと思いましたが、フレンドリーに軟化したと思われるのが嫌で、ご馳走さんとだけ言って終わりました。

 

ここでアオタKも昼に出ます。

監視の若い衆が来て20分かからない程度逃げないようにだけ見張ります。

私は半分寝かかっていました。寝れないけどうとうと。なんやかんやで緊張してたんでしょうかね。束の間落ち着いたのかもしれません。

 

アオタKが戻ってきて再度取調べのスタートです。

ここからはほぼ検事の為に作る調書、「員面調書」の作成です。司法警察員面前調書ですね。

略すと員面調書とかKSとか言います。

これもよっぽど公判で主張を覆さない限り何の証拠にも使われません。

アホの警察が作った調書なんて司法試験通った検事のメンツが許さないとでもなるんでしょうかね。

 

今度は事件当時の勤務先の話、職責、役職、給与、勤務体系からはじまり、被害者との関係や接点等を話してもらうとの事でした。

ある程度冒頭だけ話をしていると、一本内線電話が入ります。

この内線電話は例えば「水持ってきて欲しい」とか「トイレの手配」だったり、被害者が実際に被疑者の顔を見て特定する「面通し」に来た等、何か呼び出しだったりに使います。

今回は写真撮影と指紋採取の準備が出来た呼び出しでした。ここで質問が来ます。

「DNA採取に協力してくれないか?」と。

「任意なら断る」で終わりました。

 

〜余談〜ここでおさらいしておきましょう。

身柄拘束されると

①写真撮影

②指紋・掌紋・側掌紋採取

③DNA採取

④声紋鑑定

ポリグラフ検査

⑥尿検査

くらいのものでしょうか。

特殊な事件だともう少し違うものもあるかもしれません。

①と②については刑訴第218-2でokとされています。身柄事件の場合、多少の実力行使をしてでも強制できますし,拒否すると罰則(刑訴第138)があります。在宅事件の方と少年は任意です。在宅でも強制的にやってくるケースがありますので,そこは抗議してください。

そして③から⑥はまず任意です。身体検査令状と鑑定処分許可状が必要です。

ただ痛みを伴うカテーテルを考えると、実質⑥は強制みたいなもんですよね。違法薬物の被疑事件で尿を提出する場合、自分の所有物である尿を「任意提出」して、その所有権を「放棄」する前提で進めさせられています。

任意提出された尿を警察は「領置」して鑑定に付すということです。

被疑者1人手続きするにも,法の立て付けは色々ありますね。

〜余談終わり〜

何で進んで私が警察に個人情報を与えなきゃならんのかという思いが強かったです。

 

椅子に括り付けた腰縄を解き、ベストの後ろに収納していた手錠を取り出して再度手に付けて腰縄を巻き直します。

同じフロアに刑事課の事務所がありますが、その横のスペースに鑑識が居ました。

写真はデジカメで胸あたりに数字の板があります。囚人番号みたいなのです。

230301から始まる日付とその日の何番かという書き方だったと思います。

正面・真横・斜め前・真横・斜め前と撮られます。

この斜め前というのが重要で、人の特徴がよく表れる角度だそうです。

また、ここは極力普通の顔で写りましょう。

この写真を報道で使われる可能性も大です。

私まあまあ微笑み程度は出来てました。免許やパスポートよりはマジです。笑

地獄も行き着くと何でも出来るもんですね。笑

 

そして次は指紋採取です。

採取を行う前に、手を拭いて、片手全体をスキャナーに乗せて撮られます。

警察が座る席にバッチリ写っているのがわかり、足のペダルでシャッターになっていました。

指一本一本を丁寧に回しながら撮られます。

その次が手のひらと側面です。入念にやられますよ。

 

2) 指紋自動識別システム及び掌紋自動識別システム

↑機械は似ています。これの新しいverです。

 

でもコソ泥してビクビクしているあなたも!

安心してください。笑

被害品から上がってくる指紋等と、それがまさに使えるかどうかは別です。

これは実際被害にあった時の話ですが、しっかり指紋が浮かんできても、それが元に捕まったケースはありません。カメラとか人相で捕まってます。

ベタベタ触ったり、何十箇所も同じように触ってなければ直ちに証拠扱いには出来ません。

それだけ綺麗な指紋は上がりにくいということですね。

最後に身長体重です。これはどうでも良いレベルの機械です。足のサイズも測られます。

ちなみにこの時は手錠腰縄は外されました。

 

終わったら即取調室に戻ります。

調書の続きです。しかしおかしなことに、事件の事には一切触れません。

おそらく、先ほどの弁解録取書の内容でいくと、「そうもまともに真面目に答えはしないだろう」と踏んだのでしょう。

当たり障りのない話でしたのでこのKSには同意して、署名指印しました。

 

今日は終わりとなると、刑事が「取調べ状況等報告書」という書類を出してきます。

「どこで・だれが・何時から何時まで調べをして、休憩をどれだけとらせて・調書を何通作ったか」を上司に報告するためのものです。

時間と調書の作成通数だけ確認してもらえば本書は署名指印しても問題ありません。

大した書類でもないからです。

 

これで大体16時ころにはなってました。

 

さあこれで上の階か下か知らんけど留置場にぶちこまれる事になります。どんな輩がいるのか。。。

何人部屋に放り込まれるのか。。。外人だったら嫌だなあ。。。なんて考えが巡ります。

ここでまた私とアオタKの若い衆だけ残して出て行きます。

 

諸所報告や今後の手続きもあるんでしょうね。

この後のお話は次のブログで!

 

ありがとうございました。是非モチベーションになるので読者?的な登録お願いします笑