MoriMorikun’s blog

逮捕された時の話を書いています。

③逮捕~移送~取調べ前まで

3月1日AM9時30分過ぎ(逮捕初日)

 

家の前を出発するとまずは駐車場へ

僕が「車なんか最近乗り出したんやから何にもあらへん。見たけりゃ好きにして。ゴルフバックと風呂のカゴくらいのもん。」というと外から1枚写真を撮っただけでした。

 

私の家から愛知県警とある警察署へ向かいます。

しかし車は反対方向へと進む。。。

こりゃ会社もガサか。。。」と思って腹をくくりましたが、全然違う近所のビルへ行きました。

運転席に座っているアオタKの若い衆がエンジン切って降りていきます。

逆に不安になります。

何このビル???」状態です。

そして。。。。

完全な路上駐車です。(笑)

 

あとからテナントを調べたら、マンションの管理会社でした。私が居留守を使った時に使う合鍵を持っていたのでしょう。まぁ我が家鍵は変えてますので入れませんけどね(笑)

よく考えたら僕が籠城して仮にも公訴時効が過ぎたらどうしていたんでしょうね。旅行や出張に行っていたらどうしたんですかね(笑)

意外と捜査って軽いもんなんだと改めて思った次第でした。

 

運転手が降りてくると一路警察署に向かいます。一般道~高速と走っていきますが、なんでしょう。警察でもスピードは守らないんだなと思いました。追い越しガンガン走りますし、黄色でも行くときは行きます。やっぱり交通や機動捜査の人たちとは規範意識の違いもあるかもしれません。

別に行先は調べ室であって、全く急いでませんが、普段から僕も飛ばし屋側ですので嫌味な意味ではなく、「警察もただの人」だと思った次第です。

 

余談ですが、、、3列目の乗り心地最悪ですね。。。揺れるし狭いし寒い。

死ぬまで買いませんし乗りません。。。。

どうでしょう、片道1時間ちょっとだったかと思います。

アオタKが僕の頑なな態度を崩そうとしているのでしょうか。

趣味の話、酒の話、タバコの話、仕事の話等バンバン振ってきます。

お前の作戦には乗らない。」これは徹頭徹尾貫いた姿勢です。

 

全部調べで話します。」と言っただけです。

そう。逮捕状の執行を車でしてくれたお礼だけは調べで返さないと筋が通りません。

そこは冷静に理解していました。

 

アオタKからは「本当に逮捕初めて?俺らが情報拾えてないだけ?帰化した?」みたいな事も言ってました。

なーに。下調べ念入りにしただけだよー。と思いながら無視しました(笑)

 

最寄りの高速インターを降りると、すぐ警察署です。

さらに言うと警察署でも地下の有る警察署です(笑)

数か所しかないのでご想像にお任せします。(笑)

 

まずKは電話をかけます。間もなく到着する旨警察署に連絡するんです。

 

何故か。よくテレビでも流れる逃走防止の警察官を出入口に配置するためです。

あれは手すきの警察や留置場の担当が降りてきて警備にあたります。

 

そうこうしていると、警察署正面横のスロープを車で降りていきます。

職員と被疑者専用の入り口です。(笑)

 

そこはまさに男の子が喜ぶようなパトカーや白バイなどが停まっています。暗いです。しかも窓ガラスのスモークで余計に暗く見えます。

各1台のスペースはかなり狭く相互の通行も難しそうな広さです。

都会の役所やデパートの地下駐車場と変わりません。

 

さぁ警察署EV玄関前に到着ですが、もう身動きの自由はありません。(笑)

立てと言われるまでは座り、座れと言われるまで立ちます(笑)

 

ドアが開いて降りる前にアオタKが合言葉を言います。

 

腰縄よし・手錠よし・ロックよし。

 

この合言葉で「じゃあ降りて」となります。

 

エレベーターに乗ると「壁を向いて立って」と言われます。

最初は「はぁ?」ですが、今後22日間、何かあるとは壁に向かって立つという動作をすることになります。

一つは一般人と顔を合わせないための配慮、もう一つは被疑者同士接触がないようにという警戒です。

基本的には出発地点~車までや、車~留置場は最優先で待ち時間なく進めますが、まれに止まるときのためにこういう動きをします。

 

この時時刻がAM11:00前でした。

 

調べ室のある4階か5階に上がりました。ここからは計2枚のドアに鍵がかかっています。まず一般ホールから1枚。そしてもう一枚。

調べ室ゾーンに入ると調べ室自体に施錠はありません。

 

窓もなにもない調べ室に到着、「昔はタバコ吸えたんだろうなぁ」といわんばかりの黄ばんだ部屋。そういえば強制禁煙スタートです。(笑)

 

椅子に座ると腰縄をパイプ椅子にがっつり括りつけて手錠はベストの袋に入れてくれます。このまま立って逃げるとパイプ椅子がくっ付いてきます。

 

下の図、よくドラマでもこういう設定が多いですよね。

これは在宅事件の被疑者です。(笑)

肝心の腰縄手錠がありません。

トピックスI 捜査手法、取調べの高度化への取組

実際は映画「検察側の罪人」がリアルです。(これは検事調べですが)

このように(実際はもっと下で)括りつけられます。

被疑者ベストがない警察では手錠もパイプに引っかける事になるそうです。

 

さぁ取調べスタートとなりますが、何が始まるかは次のブログでお伝えします。

 

正直ここまで細かく話できるブログになるとは。。。

 

今後とも宜しくお願い申し上げます。

ありがとうございました。