⑥取調べ終了〜留置場へ
また少し期間があいてしまいました。
これですね。一回書くと「プチ燃え尽き症」になるんですよ笑
誤字脱字や文法(大した知識はありませんが)にも気を使うことと、ノートの内容に間違いや記憶違いがないか再度頭を巡らせるからだと思います。笑
3/1 逮捕初日 16時すぎころ。
取調状況等報告書と調書、私の戸籍謄本から口座記録等事件記録を一纏めにしたファイルを持ってアオタKが出て行って30分。
目の前に座っている若い衆が「モリさん。。。ここだけの話、時効近いとこんな事でも逮捕なんですね。。。」って言ってきた。
私「そうみたいですね。まあ不起訴は確信していますが、一応相手に告訴状の取り下げについて弁護士から連絡させます。」
若衆「それが良いと思います。円滑円満に終わると良いですね。」
おいおいおい。お前らそんなつもりで俺をパクったんか。でもここで内情は掴めたといって過言ではありません。
「そこまでやる気はない。時効が近いからやっている。何とか終わってくれないか。」
これが裏で話しているであろう骨子だ。
「アオタさんタメ口だし、馴れ馴れしいから私もまともに話しませんが、基本的に早く外に出るためなら相手とはいくらでも交渉します。ここに居てもお金にならないが外に居れば仕事があるので。なので泥棒に追い金打ったと思ってでも解決はさせるのでとどこかで伝えらるならばアオタさんには伝えてください。」と言いました。
これには狙いがあって、
①朝一で態度を損ねさせたのはアオタ本人であると気がつかせる。
②どこまで警察がやる気かを見極める。
この2点にありました。
「なかなか私の立場では言いにくいですが。。。でも大事な話ですからこの後軽く伝えてみます。」との返答でした。
伝わったかどうかは次の取調べでわかりますからね。
そこにアオタKが戻ります。
「ちょっと留置場の手配に手間取ってるからごめんやけど待っとってくれるかな?ごめんな!」と。相変わらず年もそう変わらないのに偉そうです。
なんだろう。布団の手配?荷物?誰か交友関係のある人でも先に居るのか?
などと気になります。
何なら待つも待たないも決定権ないわけですよ。(笑)
またここから15分ほど待つとアオタKがニヤニヤしながら戻ってきました。
「シンタロウくん。ここの留置場は満杯です。ちなみに近所も聞いたけど満杯。というわけで君は三河地区の田舎警察署に決まったから!」と。
正直どうでも良いが、移動だ接見(面会のこと)だ融通利かない上に名古屋市内からも遠いとなると正直この瞬間は嫌でした。
まぁここからの数日ですぐ結果はわかるんですけどね。(笑)
「車と人の準備してくるから少し待っていて。」とアオタKに言われたので、というか言われなくても待つしか選択肢の無い私は座って待ちます。
15分ほどすると「じゃあ行こうか。今日おれはここでお別れなので。」とのことでアオタK以外で出発というのは理解。
また「腰縄よし・手錠よし・ロックよし。」の合図で出発。
地下まではアオタKが先頭にと若い衆が縄持ちエレベーターで降ります。
地下につくと生活安全課の係長Aさんと、若い衆が縄持ち、アオタKの下に居る巡査が運転で出発しました。
ざっと私の運転で40分はかかるだろうとは思っていましたので、1時間は覚悟の移動です。
愛知県内は主に4つの地検(軽犯罪・道交法除く)で機能しています。
・名古屋地検(本庁)
・名古屋地検一宮支部
・名古屋地検岡崎支部
私が留置されるとなった留置場には主に岡崎支部に送致(送検)される被疑者が多いのですが、留置場が満杯であれば仕方ありません。「お帰り下さい。」ともなりませんからね(笑)
ちなみにこの田舎警察署の件で車内は盛り上がりました。
なんたって車内私も含め全員「行った事がない警察署」だったのです。
Aさんがスマホで正面をGoogleMapで見ています。
「正面横に門がありますね。その横に通用門があるので、そこにバックで入れる感じですかね。」と。
誰かは忘れましたが、「田舎の夕方って結構降りてくるの遅いから待たされますかね。。。」なんて話もありました。
高速降りるともう知らない風景です。ラーメン屋・FCのレストランにコンビニを見ていましたが、さすがは田舎町。
とうとうコンビニも減り、町の床屋とか着物屋とか都会では絶滅危惧種の店が並びます。
「ナビだとあと5分です。」の運転手の言葉で、Aさんが田舎警察署に連絡を入れます。
しかも会話でわかりました。「代表番号」に電話するんです。
「お疲れ様でございます。名古屋で地下のある署(略決めるの忘れてました(笑))生活安全課のAと申します。単送の身柄間もなく到着しますので受入れお願いします。」と。
この時この「単送」って意味がさっぱりわからず、後程知ることになりました。
到着して警察署の敷地に車が入るとスライド門が開きます。開くと中から制服警官が走ってきて、
助手席窓から「バックで入れてください。」との指示。
Aさんら皆が「ビンゴでしたね。」と会話していました。
到着してもすぐドアは開きません。
エンジンを切り、スライド門を閉じてから車のドアは開きます。
普段のくせで、いわゆるタクシーのつもりで、ドアが開いたら立とうとしますよね。
まさにこの時それをしたら「ちょっと待って。」です。(笑)
外を再確認してもらってから「はいじゃあ降りて。」となります。この辺りは徹底されています。(とはいってももっと徹底している人たちに今後会うんですけどね)
降りると田舎警察署の職員が「腰縄よし・手錠よし・ロックよし」といって確認します。これは手順なんですね。
「じゃあついてきて」と言われたので、後ろついていきます。
田舎警察署は想像していたより新しいものの狭い警察署です。
そこで一般人が使うエレベーターを使いますので、受付ホールからエレベーターホールが丸見えにならないように、アコーディオンカーテンが敷かれていました。
ここで目が覚めます。
「身柄とおおりまああああああああす!!!!」
今後表に出てくるときは何かにつけてこの種の号令が響きます。
もうプライバシーへの配慮なのか辱めなのかわからなくなりますよ(笑)
エレベーター内は当然壁を向いています。
そして留置場のあるフロアへ。
エレベーターを降り、1か所まがるともう留置場です。
鍵を開ける時も壁を向きます。
中に入ってまたすぐ壁を向き、鍵を閉める壁を向いたままで止まります。
Aさんが「名古屋で地下のある署事案の被疑者1名護送いたしました。」と伝え書類も渡していました。
そういえば誰かがしっかり家から「お着換えセット」持ってきてくれてました。
Aさんは早々に帰ろうとしていると「逮捕セット(腰縄手錠ベスト)返却しますのでお待ちください。中でしか開錠出来ないので。」と。
今度は鉄砲玉も通らない分厚い防音ドア(昔音楽室についていたようなドアノブ)を開錠して中に入って一旦施錠します。
「かいじょおおおおおおおおおおおおおー!!!!!」
「かいじょおおおおおおおお!!!!」
この掛け声で開錠。圧巻ですよ(笑) 軍隊式の教育はこういう時に役立ちます。
さぁ!人生初の留置場入場です!床が緑色で「グリーンマイルやないかい。」が第一印象。
↑この床色はかなり近いです。こんな照明は明るくなかったですけど。
ここで逮捕セットを外してもらい、医務室に放り込まれました。
医務室に入ると1名監視で施錠され逮捕セットをもう1名が返却に行きます。
返却が終わり1名が戻ると医務室は開錠されました。
さぁ何がはじまるのやら。。。。
この時点で18時前。すっかり疲れていました。
続きは次回で。
いつもありがとうございます。